与えることと受け取ることのバランスについて。受け取ることとはどういったことでしょう。リソースを守りな...

与えることと受け取ることは、言わば“エネルギーの循環”のようなものです。どちらか一方に偏ると疲弊したり、不足感を抱えたりしてしまいますよね。とはいえ「受け取る」というのは何だか気が引ける、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、エイブラハム、バシャール、ドクターディマティーニそれぞれの考え方を参考に、どのように受け取ることを捉え、リソースを守りながらバランスよく与えるためのポイントを具体的にお伝えします。

1. 受け取ることとは？

エイブラハムの視点

エイブラハムは「望むものを引き寄せるためには、心身の“波長”を望むものに合わせることが大切」と説きます。受け取るとは、「自分にふさわしいものを自然に受け入れる状態になること」です。無理に欲しがるのではなく、“自分が本当に求めるもの”と調和し、それを受けとめられる心の余裕を持つことがポイントです。

バシャールの視点

バシャールは「自分のワクワクに従うと、必要なものはすべて引き寄せられる」という考え方を示します。つまり、受け取ることは「自分が最高にワクワクできる選択をしているときに、必要なサポートや情報がスムーズにやって来る状態」に近いのです。「ワクワクしているなら、その“ご褒美”として宇宙からのギフトを堂々と受け取ろう」というスタンスですね。

ドクターディマティーニの視点

ドクターディマティーニは「自分の価値観（バリュー）に沿った行動をしているとき、エネルギーが高まり、結果として豊かさが引き寄せられる」という考えを提唱しています。受け取るとは、「自分にとって重要な価値観を満たす形で、周囲から助力や報酬を得る」こと。価値観に合わないことを続けると疲れるだけですが、価値観に合ったことに取り組めば、その行動へのリターンも受け取りやすくなるというわけです。

2. リソースを守りながらバランスよく与えていくためのポイント

まずは自分を満たす
「与えるためには、まず自分に与えなさい」という言葉がある通り、自分自身が十分なエネルギーを持っていなければ周りに分け与えることは難しいですよね。たとえば、睡眠をしっかりとる、ちょっとしたご褒美を用意する、好きな音楽を聴く、など小さなことで構いません。自分にゆとりを作ることで、人に対しても自然と優しく接することができます。
価値観に合った形で与える
ドクターディマティーニの言葉を借りるなら、「自分が最も価値を置いている分野」で与えることが、お互いにとってベストです。たとえば、料理が好きなら手料理を振る舞う形でサポートする、話を聞くのが得意なら相手の相談に乗る、といった具合です。自分も楽しいし、相手も助かる。まさに“ウィン・ウィン”な状況を目指すと負担感はかなり減るはずです。
相手のニーズを尊重する
バシャール流に言えば「お互いがワクワクできる形で、エネルギー交換（ギブ＆テイク）ができるのが理想」です。相手は何を本当に求めているのか、こちらはどんな形なら楽しく与えられるのか。そこをすり合わせることで、無理のない形の与え方が実現します。相手が「そのサポートはいらない」と言うなら遠慮せず引き下がるのも、相手を尊重する大事なポイントです。
遠慮せずに受け取る練習をする
エイブラハムの考えにあるように、“受け取り上手”になるには、自己価値を認めることが重要です。自分には与えられるだけの価値がある、そして与え返されるだけの価値もある—そう信じてみるのです。例えば褒め言葉をもらったら「いえいえ…」ではなく「ありがとう。素直に嬉しいです」と返してみる、ちょっとした手助けや差し入れを遠慮なく受け取ってみる。最初は照れくさいかもしれませんが、慣れると心地よさを感じられますよ。
自分の“適量”を理解する
バランスよく与えるには、身体的・精神的な“限界点”を知ることが大切です。エネルギーには個人差があるので、「自分はどの程度なら気持ちよく与えられるか」を把握しておくといいでしょう。調子に乗って根こそぎ与えてしまうと、あとで自分のリソースが空っぽになってしまうかもしれません。先に自己管理をしておくことで、長い目で見てより多く・より良い状態で与えることができます。

3. まとめ：お互いが豊かになるエネルギー交換

受け取るとは、あなたの喜びや価値観と合ったものを「堂々と受け入れる」こと。そこに抵抗を感じずに、感謝と安心感をもって受け取るのが理想です。
与える際には、自分を満たすことを忘れず、自分の得意や好きなことで相手をサポートすると良いでしょう。お互いの望む形を探りながら行うと、余計な気遣いをしすぎずに済みます。

ある意味、「与える」「受け取る」は両方とも同じエネルギーの循環です。あなたが気持ちよく受け取れれば、相手も与えることに喜びを感じやすくなり、逆にあなたが心地よく与えれば、相手も遠慮なく受け取ることができるでしょう。ちょうど、まわりを見てみると“おせんべいは一枚しかないけど、みんなで分けようとしたら何故か全員が満たされた”なんて不思議なことも起こるかもしれません。ちょっとしたプチ・ミラクルを楽しみながら、バランスの取れた与え方＆受け取り方を身につけていただければと思います。

どうぞ、日々を心地よい循環で満たしていってくださいね。ご参考になれば幸いです。